しばらくバイクに乗っていなかったらエンジンがかからない!なんてことありませんか?
バイクが動かない原因のほとんどがバッテリーが要因のものです。
バッテリーの定番のトラブルと言えば「バッテリー上がり」。
それとは別にバッテリーには寿命もあります。
2つは似ていますが大きな違いがあります。
バッテリー上がり→充電すれば復活
バッテリーの寿命→充電しても使えない
バッテリーの寿命とは経年劣化で十分に充電されない状態。
充電器などを使っても充電されない場合はバッテリーの寿命だと言えます。
寿命を迎えたバッテリーは復活することはありません。
バッテリーが寿命を迎えた場合はバッテリーを買い替えましょう。
この記事を読めばバッテリー上がりと寿命の違い
バッテリーの復活方法を知る事が出来ます。
バッテリー上がりの原因を6つ紹介

バッテリー上がりの主な原因は以下の6つになります。
- バッテリーの寿命
- 漏電
- 発電量より消費電力が多い
- 長期放置
- レギュレーターの故障
- ジェネレータの故障
バッテリーの寿命
バッテリーが上がってしまった場合、バッテリーの寿命で充電されていない可能性があります。
寿命かどうかの判断はテスターで電圧を測ると良いでしょう。
バッテリーの電圧が12V以下の場合バッテリーの寿命と判断できます。
充電器に繋いでも充電されない場合もバッテリーの寿命です。
漏電
バッテリー上がりの原因の中でやっかいなのが漏電です。
電気の知識がない場合、漏電の特定は難しいでしょう。
自分で後付けしたパーツから漏電しているという事も多いです。
まずは後付けしたパーツを調べてみると良いかもしれません。
他の原因の対策をしてそれでもバッテリーが上がってしまう場合漏電の可能性を疑いましょう。
漏電が原因なら近くのバイク屋さんに診てもらうのがおすすめです。
自分で直したい方は、まずはテスターを使って漏電箇所を調べてみましょう。
発電量より消費電力が多い
バイクに後付けでグリップヒーターなどを取り付けた場合は消費電力が増えます。
バイクが発電する電力より消費電力が多くなり充電が追い付かなくなっている可能性も。
バイクの発電量は多くないので電装を付けすぎるとバッテリーに負担になります。
後付けで電装を取り付ける際は消費電力も気にするようにしましょう。
長期放置
バイクにバッテリーをつけっぱなしで長期放置しないようにしましょう。
バッテリーの電力は自然放電されるためバッテリーが上がります。
バイクからバッテリーを外しておくと減り方が穏やかになります。
冬などバイクに乗れない時期はバイクからバッテリーを外しておきましょう。
レギュレーターの故障
ジェネレータで発電した電力をバッテリーで使えるように変換・調整してくれるパーツ
ジェネレータ→レギュレータ→バッテリーの順に電気が送られる
ジェネレータで発電した交流電気を直流電気に変換し12Vに調整してくれるのがレギュレータです。
バッテリーはレギュレータから直流12Vの電気が送られる事で充電が出来ます。
レギュレーターが故障すると充電できなくなりバッテリーが上がる可能性もあるでしょう。
ジェネレータの故障
発電機に含まれているパーツ
エンジンの回転により必要な電気を発電する
バイクはエンジンが回転することで発電することが出来ます。
それにはジェネレータが必要不可欠。
ジェネレータで発電された電気はバッテリーで充電されます。
充電された電気によってヘッドライトやセルモーターが使える仕組み。
ジェネレータが故障するとバイクは発電することが出来ません。
バッテリーが充電されないためバッテリーが上がってしまいます。
バッテリー上がり対策は5つ
バッテリー上がりの対策としては以下の5つが考えられます。
- 長期間乗らない場合はバッテリーを外す
- 定期的な充電
- ツーリングで長距離を走る
- 消費電力が多いパーツを外す
- レギュレーターやジェネレータの交換
バッテリー上がりの場合、寿命と違い復活できる可能性があります。
長期間乗らない場合はバッテリーを外す
冬などバイクに乗らない時期はバッテリーを外しておくとよいでしょう。
バッテリーは使っていなくても自然に放電します。
しかしバイクから外しておけば減り方が穏やかになります。
定期的な充電
バッテリーを外しておいても時間が経つとバッテリーは上がります。
バッテリーの充電がなくなる前に2~3ヵ月に一度は充電しましょう。
ツーリングで長距離を走る
バイクに乗れる場合はツーリングで長距離を走りましょう。
近場などのチョイ乗りでは十分に充電出来ません。
エンジンの回転数やバッテリーの性能によって充電具合は変わります。
目安として最低でも30分は走るようにしましょう。
消費電力が多いパーツを外す
グリップヒーターやUSB電源などを後付けした場合は消費電力に注意。
電装パーツが多いとバッテリーの大きな負担になりやすいです。
消費電力が発電量を超えている可能性もあります。
必要ない場合は外す、電源を取る位置を変えるなど工夫をしましょう。
レギュレーターやジェネレータの交換
レギュレーターやジェネレータが故障している場合は交換しましょう。
故障しているとバイクがバッテリーに充電することが出来ません。
バッテリーの復活方法は4つ
バッテリー上がりから復活する方法は以下の4つになります。
- 充電する
- 押しがけ
- 車からジャンプスタート
- しばらく待つ
充電する
バッテリーが上がってしまった場合は充電するのが一番安全で確実な方法になります。
充電する際はバイク用のバッテリー充電器を使いましょう。
バッテリー充電方法の詳しい説明はこちら↓
ビラーゴ250の満充電までの目安は1Aで充電して12時間くらいです。
バイクショップで充電してもらうことも可能。
工賃は1000~2000円程度かかることが多いです。
ガソリンスタンドでは対応してもらえないことがほとんどでしょう。
押しがけ
ビラーゴ250はキャブ車なので押しがけをすることができます。
出先でバッテリー上がりをした時に出来ると便利なのでやり方を覚えておくと損はありませんよ。
車からジャンプスタート
車を持っている方はジャンプスタートが可能。
必要なものはブースターケーブルとバッテリーが12Vの車になります。
しばらく待つ
寒い日の朝にバッテリーがかからなくても暖かくなるとバッテリーがかかることも稀にあります。
ただ復活するのはかなり限られたシチュエーションで可能性は限りなく低いです。
バッテリーの寿命を判断するポイントは?

バッテリーの寿命の判断はテスターで電圧を測ると良いでしょう。
バッテリーの電圧が12V以下の場合バッテリーの寿命と判断できます。
充電器に繋いでも充電されない場合もバッテリーの寿命です。
それ以外にもエンジン始動時の症状などから判断することも可能。
バッテリーの寿命を判断するポイント
次のような症状が出てきたときはバッテリーの寿命が近いです。
- セルでエンジンが始動しない
- キックでエンジンが始動しない
- エンジンがかかってもライトの光が弱い
- アイドリングが不安定
- ホーンの音が鳴らなかったり小さい
- 電圧が12.5ボルト以下
バイクに当てはまる症状がある時はバッテリーの寿命かもしれません。
出先でバッテリーの寿命を迎えると大変なことになるので早めの交換をおすすめします。
バッテリーは扱い方によって寿命が変わります。
バッテリーの正しい扱い方を知ってバッテリーを長く使えるようにしましょう。
バッテリーの寿命を縮める原因
走行距離→50,000km~70,000km
期間→2年~3年
正しく扱えばバッテリーの寿命は延びます。
しかし扱い方によってはバッテリーの寿命を大きく縮めてしまいます。
バッテリーに負担をかけない使い方を意識しましょう。
バッテリーは正しい扱い方で使用していれば5年程度は使い続けることが可能ですよ。
- 電装負荷が多いことによる劣化
- 温度環境が厳しいことによる劣化
- 長期放置による劣化
- 液不足による内部劣化
電装負荷が多いことによる劣化
グリップヒーターなどの電装が多いとバッテリーの負担が大きくなります。
バイクに付けられる電装には限界があります。
付ける際にはバイクの発電量やバッテリーの性能に合わせましょう。
温度環境が厳しいことによる劣化
バッテリーは限られた環境の中で十分に性能を発揮できます。
よほど極端な環境でない限りは使えますが負担は大きくなるでしょう。
極端に暑い・寒い等の環境はバッテリーの寿命を縮める原因になります。
長期放置による劣化
長期放置にも注意しましょう。
バッテリーは自然放電により充電がなくなります。
充電がない状態が続くとバッテリーの内部が劣化し性能が下がります。
液不足による内部劣化
開放型のバッテリーの場合は液不足による劣化も考えられます。
バッテリー内部の各部位が空気とふれることで劣化が進みます。
そのまま使用し続けるとバッテリーの劣化が進み寿命を縮めてしまうでしょう。
バッテリー寿命を延ばす5つの方法
バッテリーの寿命を延ばすには以下の5つが有効です。
- 満充電の状態をなるべく維持する
- 急速充電を行わない
- しばらく乗らない時はバッテリーを外す
- 何度もセルを回さない
- 劣化したジェネレータやレギュレーターを使わない
満充電の状態をなるべく維持する
バッテリーは満充電の状態をなるべく維持するようにしましょう。
バッテリーの性能が落ちにくくなり長持ちします。
満充電の状態をなるべく維持するために
- しばらく乗らない場合はバッテリーを外す
- バイク用のバッテリー充電器を使用してこまめに充電する
急速充電を行わない
急速充電はバッテリーに負担になります。
急速充電によってバッテリーに熱が加わるため劣化します。
緊急の場合を除いては急速充電の使用は控えましょう。
しばらく乗らない時はバッテリーを外す
バッテリーを長持ちさせるならバイクから外しましょう。
負担をかけない状態がバッテリーを長持ちさせます。
バイクからバッテリーを外すとより負担をかけずに済みます。
何度もセルを回さない
エンジンを始動するときに使うセルは消費電力が多いです。
バッテリーに大きな負荷になるのでセルの回し過ぎには注意。
特にエンジンがかかりにくい冬場は気を付けましょう。
劣化したジェネレータやレギュレーターを使わない
ジェネレータは発電する部品、レギュレーターは発電した電気を調整や変換する部品。
ジェネレータが故障すると発電されません。
レギュレーターが故障すると正しい電圧や電流に変換されません。
どちらが壊れてもバッテリーに大きな負荷がかかります。
バッテリーを新品に交換しても不調が続くようであればジェネレータやレギュレーターの故障の可能性が高いでしょう。
最悪の場合バッテリーだけでなく電装パーツも痛めてしまいます。
早めにジェネレータやレギュレーターを交換しましょう。
まとめ
この記事ではバッテリー上がりの原因や対策、寿命との違いについてまとめました。
- バッテリー上がりは復活する可能性あり
- バッテリーの寿命なら交換が必要
- バッテリー上がりの原因は6つ
- バッテリー上がりの対策で有効なのは5つ
- 寿命は50,00km~70,00kmもしくは2~3年
- バッテリーの扱い方で寿命を延ばす事が可能
バッテリーが上がった時はまず復活方法を試しましょう。
それでもダメな場合はバッテリー交換を検討することをおすすめします。
バッテリー上がりに気を付けて素敵なバイクライフをお楽しみください。
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