バイクの押しがけ方法とコツ【バッテリー上がりの対処法】

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バイクのバッテリー上がりの対処法の1つに押しがけがあります。

「押しがけをしてもエンジンがかからない」とお悩みの方もいるでしょう。

押しがけって難しいですよね?

僕も初めて押しがけをしたときは全然エンジンがかからなかった記憶があります・・・。

可能であればブースターケーブルや充電器での充電をおすすめします。

でもツーリング先でバッテリーが上がってしまった時にバッテリー充電出来ますか?

そんな時に押しがけが出来ると役に立つでしょう。

押しがけでエンジンをかける為には速度を出す事が大切です。

そのコツを守ればかなり成功率が上がるはずです。

全然押しがけが出来なかった僕もコツを掴んだら一発でエンジンがかかるようになりましたよ。

この記事ではバイクの押しがけ方法やコツを紹介していきます。

バイクの押しがけをする時の注意点

押しがけはあくまでバッテリーが上がってしまった際の応急処置になります。

転倒や周囲との交通トラブルになる可能性もあるので繰り返し行わないようにしましょう。

バイクの押しがけは車種によっては出来ない場合があります。

押しがけが出来ないバイク
  • FI車(インジェクション)
  • スリッパークラッチ搭載車

FI車はガソリンをインジェクションで吹きかける構造になっていて、ガソリンを送るのに電気が必要になります。

バッテリーが完全に上がっている状況だとそもそもガソリンが送られないので押しがけをしてエンジンをかけることが出来ません。

バッテリーが完全に上がっていなければ押しがけすることは可能です。

しかし押しがけというのは無理やりバイクに発電させる方法で電気系統にダメージを与えてしまう可能性もあります。

FI車の場合、エンジンを制御するECUなどにダメージを与えてしまうと修理代に何万円もかかってしまうのでおすすめしません。

スーパースポーツタイプに多いスリッパークラッチが搭載されたバイクも押しがけ出来ません。

スリッパークラッチとは過度なエンジンブレーキを抑えるためのパーツです。

押しがけをする際にスリッパークラッチが作動してタイヤからエンジンを回す力を逃がしてしまうので押しがけでエンジンをかけることが出来ません。

基本的には押しがけが出来るのはキャブ車のみと覚えておきましょう。

重量級のバイクや動いているバイクに飛び乗るのに自信がない人は押しがけをすると転倒する可能性が高いので辞めておいたほうが良いです。

押しがけの手順
  1. バイクの左側に立つ、両手でハンドルを握る
  2. 左手はクラッチを握る
  3. バイクを押しつつ小走り程度の速度で走る
  4. その状態からバイクに飛び乗る

押しがけの手順を簡単に説明すると上のようになります。

慣れないと走っている状態からバイクに飛び乗るのは勇気がいるので無理はしないようにしましょう。

重量級のバイクは速度を乗せるまでが大変でバランスを崩しやすいの複数人で出来ない場合は辞めておいた方が無難です。

バイクの押しがけ手順

バイクの押しがけをする際は周囲の交通に十分気を付けて安全に行いましょう。

押しがけの手順
  1. キーをONにしてギアを2速(もしくは3速)に入れる
  2. 左手はクラッチを握る
  3. クラッチを握ったまま走る
  4. 小走り程度の速度になったらバイクに飛び乗る
  5. 3と同時にクラッチを繋ぐ
  6. スロットルをあおる

押しがけをする際はギヤ比の問題で2速もしくは3速に入れておくとエンジンがかかりやすくなります。

バイクに飛び乗るのはリヤタイヤのグリップ力を増すため。

リヤタイヤのグリップ力が増すとエンジンに力が伝わる効率が上がりエンジンがかかりやすいです。

クラッチを繋ぐとエンジンがかかるのですがそのままではエンストすることもあるのでエンジンがかかったと同時にスロットルをあおってやることでさらに爆発に勢いをつけることが出来ます。

バイクの押しがけのコツ

バイクの押しがけはコツをつかむことが大切です。

押しがけのコツ
  • 速度を出す
  • 下り勾配を利用する
  • 2人で行う
  • クラッチを一気に離す
  • キルスイッチの確認

押しがけが上手くいかない原因のほとんどが速度が足りないことです。

速度を出すほど成功しやすくなるので2人で行ったり、下り勾配を利用するのも有効です。

2人で押しがけを行う際は1人がバイクのステップに立ち、もう1人が後ろからバイクを押すようにしましょう。

2人で行う押しがけはバイクに飛び乗る必要がないためバランスを崩しにくいというメリットもあります。

半クラを使うと力が逃げてしまうためクラッチは一気に繋ぐようにしましょう。

キルスイッチが入っていると押しがけをしてもエンジンはかからないので初めに必ず確認を。

バイクの押しがけの仕組み

押しがけの仕組みを理解すればよりコツをつかみやすいかもしれませんよ。

押しがけの仕組み
  1. バイクを押して走ることでリヤタイヤを回す
  2. クラッチを繋ぐことでリヤタイヤの力がクランクシャフトに伝わる
  3. クランクシャフトが回ることで強制的にエンジンが回る
  4. エンジンが回ることでプラグが火花をちらしエンジンがかかる

押しがけを簡単に説明するとタイヤが回る力を使ってエンジンを回す仕組みです。

通常バイクはエンジンからタイヤに力を伝えていますが押しがけはそれの逆の事をしているんですね。

リヤタイヤからエンジンに力を伝えているため、エンジンを回すには後輪がロックしてはいけません。

なぜなら後輪がロックするという事はリアタイヤが回らないのでエンジンも回らないからです。

バイクの特性上、後輪に荷重が足りないとリヤタイヤのグリップ力が弱まるため後輪がロックしやすいです。

エンジンをかけるためにはリアタイヤをしっかり地面にグリップさせてエンジンに力を伝える必要があります。

なので押しがけの際はバイクに飛び乗ってリヤタイヤに荷重をかけ地面にグリップさせることが大切になってきます。

押しがけしてもエンジンがかからない原因

押しがけをしてもエンジンがかからない場合バッテリー上がり以外が原因かもしれません。

エンジンがかからない原因
  • エアクリーナーの汚れ
  • キャブレターのつまり
  • プラグの劣化
  • バッテリーの寿命

エンジンがかからない場合まずはエアクリーナーが汚れていないか確認してみましょう。

エアクリーナーが汚れていると空気を吸えない為エンジンがかかりません。

長期間バイクに乗らないと古いガソリンがキャブレターに詰まりエンジンにうまくガソリンを送ることが出来なくなります。

キャブレターが詰まってしまった時はキャブレタークリーナーを使って洗浄しましょう。

ビラーゴ250はプラグがかぶりやすいようです。

プラグかぶりとはガソリンを燃焼出来ずプラグが濡れてしまい火花を散らすにくくなりエンジンがかかりにくくなる現象をいいます。

エンジンがかかりにくい時は一度プラグを外して異常がないか確認することをおすすめします。

バッテリーが寿命を迎えている場合はエンジンをかけることが出来ません。

寿命かどうかの判断はテスターで電圧を測ると良いでしょう。

バッテリーの電圧が12V以下の場合バッテリーの寿命と判断できます。

充電器に繋いでも充電されない場合もバッテリーの寿命です。

どうしてもエンジンがかからない場合はバッテリーの交換を検討しましょう。

まとめ

この記事ではバイクの押しがけ方法やコツを紹介しました。

記事のポイント
  • 基本的に押しがけ出来るのはキャブ車のみ
  • 重量級のバイクは押しがけが難しい
  • 押しがけ成功のコツは速度を出す事
  • それでもエンジンがかからない場合はバッテリー上がり以外の原因の可能性も

押しがけはあくまでもバッテリーの上がってしまった際の応急処置になります。

ツーリング先でバッテリーが上がった時など充電器が使えない場面で使う事をおすすめします。

出先でいきなり押しがけをするとバッテリーが上がった焦りもあり失敗して転倒してしまう可能性が高いのでまずは近所の広い迷惑がかからない場所で練習をしてみると良いでしょう。

繰り返しになりますが押しがけを成功するコツは速度を出す事です。

押しがけをマスターして素敵なバイクライフをお楽しみください。

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