ビラーゴ250に乗っているとエンジンのかかりが悪かったり、アイドリング不安定な時がありませんか?
エンジンのかかりが悪かったり、アイドリングが不安定な原因は様々です。
そんな時はとりあえずプラグ交換をしてみることをおすすめします。
なぜならプラグ交換は作業が比較的簡単でかかる費用も安くすることが出来るからです。
特にビラーゴ250はプラグが交換しやすい位置にあるので失敗しにくいでしょう。
ツーリング先でエンジンのかかりが悪くなってしまった時でもプラグ交換が出来ると助かるので覚えておくと良いですよ。
プラグの交換時期【走行距離】

プラグメーカー(NGK・DENSO)のHPではプラグを交換する目安を走行距離3000~5000kmとしています。
プラグの寿命はエンジンの回転数によって左右されます。
エンジンの回転数とはつまりプラグが火花を散らした数になり、回転数が増えるほどプラグは消耗していきます。
プラグは消耗品だと割り切って不調を感じたら早めに交換しましょう。
プラグが劣化してきた時に出る症状があります。
- エンジンの始動性が悪い
- アイドリングが不安定
- エンストする
プラグはエンジン内の燃料を燃やす為のパーツですが劣化するとうまく火花を散らすことができずエンジンの不調が起きます。
症状以外にもプラグの状態を見ることで交換する目安を知ることができます。
ビラーゴ250に多いのがプラグかぶりです。
プラグがかぶるとプラグの色が黒くなりやすいです。
消耗したプラグは中心電極の端部が消耗して丸くなっています。
プラグが火花を散らすにはLの字の形をした外部電極と中心電極のすき間が重要です。(0.7~0.8mm)
中心電極が消耗するとすき間が広がり上手く火花を散らすことができません。
上記に当てはまらないのにエンジンのかかりが悪い場合はプラグコードの劣化も考えられます。
プラグコードの寿命は3年程度と言われているので不調ならば交換してみても良いかもしれません。
ビラーゴ250のプラグ純正の品番は?交換手順・必要な物を紹介
ビラーゴ250のプラグ純正の品番は?
型番(メーカー) | 値段 | 特徴 |
C6HSA(NGK) | ¥321 | 純正 |
CR6HSA(NGK) | ¥520 | 抵抗入り |
CR6HIX(NGK) | ¥1304 | イリジウムプラグ |
ビラーゴ250の純正のプラグはC6HSA(NGK)になります。
ビラーゴ250のプラグの値段は¥300程度~¥1300程度です。
CR6HSAのRはレジスター(抵抗)が入っていることを表しています。
レジスターが入っていることでプラグによるノイズ(電波障害)を抑えることが出来ます。
純正(C6HSA)と同じように使うことが出来て性能も同じです。
ビラーゴ250のイリジウムプラグは中心電極のみイリジウムが使われていて長寿命ではないので注意しましょう。
バイクショップでプラグの交換を頼むときは工賃が1本あたり¥700~¥1500程度かかり、作業時間が30分程度かかるようです。
プラグ交換に必要な工具

- 16mmのプラグレンチもしくは16mmのディープソケットレンチ
- ユニバーサルジョイント(ディープソケットレンチで作業する場合)
ビラーゴ250プラグは六角対辺(工具をかける部分)が16mmです。
少し大きいソケットを使うと六角部がなめてしまいプラグが外れなくなるなど思わぬトラブルが起きる可能性もあります。
必ず16mmのプラグレンチもしくはソケットレンチを用意して作業しましょう。
水冷エンジンの場合はプラグがエンジンの奥にありプラグレンチでないと外せないことがありますが、ビラーゴ250はプラグがむき出しになっているためディープソケットレンチの方が交換しやすいです。
プラグ交換の手順


1.プラグキャップを根元から優しく引っ張ります。

2.プラグ周辺のゴミを取り除き、16mmのディープソケットレンチもしくはプラグレンチでプラグを緩めます。(反時計回し)
プラグが入っているネジ穴はエンジン内部に繋がっています。
プラグ周辺に小石などのゴミが残っていると作業中にエンジン内部に小石などが入ってしまう可能性があります。
エンジン内部にゴミが入った状態でエンジンをかけてしまうとエンジンが損傷してしまう恐れがあるので必ずエアーダスターやウエス等でプラグ周辺をキレイにしてからプラグを外しましょう。

3.外したプラグを確認しましょう。(先端が黒いならプラグがかぶっています。きつね色ならプラグの状態は良好です。)
※写真のプラグはプラグがかぶっているので先端が黒くなっています。

4.新品のプラグを手で締められるところまで入れます。
異常がなければプラグの根元まで手で入れる事が出来ます。
途中で硬くて入らない場合はエンジン側のネジ山に異常があります無理やり入れないようにしましょう。
ネジ山の損傷が少なければタップを立て直すなど自分で直せる可能性もありますが、無理やりプラグを入れてしまうと最悪の場合シリンダヘッドの交換(¥40000以上かかる)が必要になるかもしれません。

5.プラグを手で根元まで入れたら16mmディープソケットレンチを使い手で締めたところからプラグを180°回転させて締めます。
プラグは型番によって締め付けトルクと回転角が決まっています。(CR6HSAは回転角が180°)
プラグが入れてある箱に書いてあるので良く確認してから締め付けましょう。
プラグを締め付けすぎるとプラグ先端のネジ部が切れる可能性もあります。
プラグ先端のネジ部が切れてしまうとそのまま抜くのは困難で特殊工具(エキストラクター)が必要になります。
ネジ部が切れたプラグを抜き取るには技術が必要でエンジン側のネジ山にダメージを与えてしまう恐れもあるのでプラグの締めすぎに注意しましょう。

6.プラグキャップをプラグに対し垂直に入れましょう。
1~6の工程を前後のシリンダーで行います。
プラグ交換をした後はエンジンをかけてみて前後のシリンダーで燃焼が起きているか音を聞いて確認しましょう。
プラグ交換で良くある失敗
- エンジン内にゴミが混入
- プラグを斜めにいれてしまう
- プラグの締めすぎ・緩すぎ
- プラグキャップがしっかりはまってない
- プラグを折る
プラグが入っているネジ穴はエンジン内部とつながっているのでゴミがネジ穴に入ってしまうとエンジン損傷の原因になります。
プラグを交換する時は周りのゴミを取り除き、エンジン内にゴミが入らないようにしましょう。
プラグ交換をあまりしたことがない人はプラグを斜めに入れてしまう事も多いようです。
原因として多いのがプラグを入れる際に最初からプラグレンチを使いプラグを回し斜めになっているのに気付かないまま無理やりプラグを入れてしまうパターンです。
プラグを斜めに入れてしまうとプラグが傷つくのはもちろんですがエンジンのネジ山まで傷つけてしまいます。
ネジ山の損傷が軽く済めば自分で直すことも可能ですが、ネジ山の損傷がひどい状態になるとプラグを締め付けることが出来ずエンジンが上手くかからなくなります。
そのような場合はシリンダヘッドの交換が必要になり¥40000くらいの費用がかかってしまいます。
そうならない為にも最初からプラグレンチで締め付けるのは絶対にやめましょう。
ビラーゴ250はプラグがむき出しになっているのでプラグのガスケット(ワッシャ)がエンジンに当たるまで手で締めれます。
プラグのガスケット(ワッシャ)がエンジンに当たるまで手で締めてからプラグレンチで締め付けるようにすればネジ山を傷つける恐れはありません。
プラグの締め付けはトルクもしくは回転角で決まっています。
締めすぎてもエンジンのネジ山を痛めてしまう可能性がありますし緩すぎるとエンジンが上手くかかりません。
ビラーゴ250のプラグは新品に交換した際は回転角が180°になります。(プラグの箱に回転角が書いてあります。)
プラグのガスケット(ワッシャ)がエンジンに当たってからさらに180°回したところがプラグの正しい締め付け位置になります。
プラグ交換に慣れていない大体の方が締めすぎになりやすいので気持ち少なめに回しておくと良いかもしれません。
プラグを新品に交換してもプラグキャップがしっかり奥まで入っていないと電気がプラグにいかず火花を散らすことができません。
プラグキャップをつける時はプラグに対して垂直に入れてしっかり奥まで入ったことを確認しましょう。
プラグの碍子(白い溝がある部分)はセラミックで出来ています。
セラミックはもろい性質をもっていて衝撃を与えると折れたり欠けたりしやすいです。
プラグ交換の際はプラグを落としたり、工具をプラグに当てたりしないように気を付けましょう。
プラグ交換の動画
動画を見ておくと作業のイメージがしやすいでしょう。
まとめ
この記事ではビラーゴ250のプラグ交換方法と交換時期、プラグ交換の良くある失敗などについてまとめました。
- プラグ交換の目安は3000~5000km
- エンジンの始動性が悪かったりアイドリング不安定な時にプラグを交換する
- プラグを外す前にゴミを取り除く
- プラグを付ける際は最初は手で締める
- プラグは規定の回転角・トルクで締める
プラグ交換の作業自体は比較的簡単ですが、一歩間違えると思わぬトラブルになり修理費用が大きくなってしまうので慎重に作業しましょう。
プラグ交換をして素敵なバイクライフをお楽しみください。
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