
正しくブレーキパッド交換が出来るか不安だ・・・
ブレーキはバイクにとって一番大切な部品と言っても過言ではないので整備するのに不安がある方もいるのではないでしょうか?
ブレーキパッド交換はポイントさえ押さえればそこまで難しい整備ではありません。
ブレーキパッド交換のポイントを理解してから作業始めてみると思っている以上にスムーズに交換が出来るかもしれませんよ。
- 新しいブレーキパッドを取り付ける際は向きに注意
- ピストンはキレイに掃除する
- 細かい部品(リテーナー・パッドスプリング)をなくさないようにする
- ブレーキパッド交換後にバイクを押してブレーキをかけてみる
ブレーキパッド交換の際はピストンを押し戻す必要があるので必ずキレイに掃除しておきましょう。
なぜならピストンが汚れていると汚れがピストンとオイルシールの間に入り込みオイルシールを傷つけてしまい思わぬトラブルに発展してしまう事があるからです。

ブレーキパッド交換したのにブレーキが効かない!
とならないためにも正しいやり方でブレーキパッド交換をしましょう。
実際、正しいやり方を知らないとブレーキの整備後に不具合が起きることは良くあります。
ブレーキ整備後の不具合はブレーキが効かない・引きずるといったトラブルが多いです。
ブレーキパッドの向きを間違えている・ブレーキフルードの劣化・エアーが噛んでいるなどブレーキが効かない原因はいくつも考えられます。
なのでブレーキが効かない原因を見分けるためには何が原因なのか1つ1つ確認していくことが大切です。
この記事ではビラーゴ250のブレーキパッド交換方法とブレーキ整備後に起こりやすいブレーキが効かない・引きずるといったトラブルの対策についてまとめました。
- ブレーキパッド交換時期とかかる費用は?
- ブレーキパッド交換に必要なもの・工具
- ブレーキパッド交換方法
- ブレーキパッド交換する前に
- ブレーキパッド交換手順
- 1.パッドピン(パッドを止めているボルト)を緩める
- 2.ブレーキキャリパーを取り外す→取り付け部のボルト2本を外す
- 3.パッドピンを取り外す
- 4.ブレーキパッドを取り外す
- 5.キャリパーサポートとキャリパー本体との間に取り付けられているスプリングを取り外す
- 6.キャリパーサポートをキャリパーから取り外す
- 7.スライドピンのブーツ(ゴム製の部品)を取り外す
- 8.キャリパーの露出しているピストンを掃除
- 9.ピストンの表面にシリコングリスを塗る
- 10.ピストンを完全に押し戻す
- 11.スライドピンにシリコングリスを塗る
- 12.キャリパーサポートをキャリパーに取り付ける
- 13.ブレーキパッドのディスクローターを挟む面の反対側に鳴き止めのシリコングリスを塗る
- 14.ブレーキパッドをキャリパーに取り付け
- 15.パッドピンをキャリパーに入れる
- 16.フロントフォークにキャリパーを取り付ける
- 17.パッドピンをしっかりと締める
- 18.ブレーキレバーをタッチが出るまで何度も握る
- ブレーキが効かない場合の対策
- ブレーキが引きずる場合の対策
- まとめ
ブレーキパッド交換時期とかかる費用は?
ブレーキパッド交換時期
走り方にもよりますが目安として10,000kmくらい走ったらブレーキパッドの交換時期だと覚えておきましょう。
ブレーキパッドの交換時期を過ぎてしますとブレーキをかけるときに異音がします。
「ガーガー」「ゴーゴー」といった音が聞えてきた場合はブレーキパッドがなくなっていて非常に危険な状態です。
すぐにブレーキパッドを交換しましょう。
そうならないためには日頃からブレーキパッドを目視で確認することが有効です。
ブレーキパッドの厚みの確認はブレーキパッドをバイクの正面から見てディスクローターに向かい合っている面の厚みを見ます。
ブレーキパッドのライニングの厚みが2mmを下回ったら交換時期で1mmまで減ったら使用限度なのですぐに交換しましょう。
つまりライニングが減っていたり無くなっているとブレーキが効きません。
ライニングがなくなっていると「ガーガー」「ゴーゴー」と言った異音がします。
異音がしていたらブレーキパッドがなくなっていて危険な状態ですので直ぐにブレーキパッドを交換しましょう。
ブレーキパッド交換費用·工賃
ブレーキパッド 交換にかかる費用はブレーキパッド・工具・グリスの値段を合計したものになります。
ブレーキパッド | ¥1000~¥4000 |
ピストンプライヤー | ¥1500~ |
シリコングリス | ¥300~ |
合計で最低¥3000程度あればブレーキパッド交換をすることができます。
新しいブレーキパッドを取り付ける際、ピストンを押し戻すのにピストンプライヤーを使います。
ピストンプライヤーは他の工具では代用が難しいのでブレーキパッドを交換する際は購入しましょう。
ピストンプライヤーはピストンシール交換やキャリパーのオーバーホールなどでも使うのでブレーキ整備をするなら必ず持っておきたい工具です。
ブレーキパッド交換をバイク屋さんで頼むと工賃は¥2000程度になります。
ブレーキ整備の経験が少ない方はバイク屋さんに作業を頼んでブレーキパッド交換の大まかなやり方を覚えてみるのも良い勉強になるでしょう。
自分でブレーキを整備すると思っている以上に時間がかかってしまうことがあります・・・。
あまりバイクの整備に時間をかけられない方はバイク屋さんに整備を頼んでみたほうが良いかもしれません。
逆に自分でブレーキパッド交換をするなら、時間を掛けてブレーキ周りを徹底的にキレイにすることも出来ますよ。
次はブレーキパッド交換に必要なもの・工具について紹介していきます。
ブレーキパッド交換に必要なもの・工具
ブレーキパッド

あまりに安いのは性能に不安があるかもしれません。(全てのメーカーとは言いませんが・・・)
有名メーカーであるデイトナのブレーキパッドを選んでおけば間違いないです。
デイトナには数種類のブレーキパッドがありますがオススメは赤パッドです。
性能と値段のバランスが良くデイトナ製ブレーキパッドの定番モデルなので安心して使う事ができるでしょう。
ピストンプライヤー

ピストンプライヤーはピストンを回したり押し戻したり、ピストンを抜いたりするのに使います。
新しいブレーキパッドを取り付ける際はピストンを押し戻したりピストンの動きを良くするためにピストンを回したりする必要があります。
ブレーキパッド交換をする時はピストンプライヤーを用意しましょう。

ピストンプライヤーの代用できるものはないか?
と考える方も多いかもしれません。
結論から申し上げるとピストンプライヤーの代用は難しいでしょう。
なぜなら代用した工具で回そうとしてもなかなか回りませんし無理矢理回そうとするとピストンやシールを傷つけたりする可能性が高いからです。
ピストンによっては固着していてかなり回すのに力がいることがあります・・・。
ピストンを回す際にはピストンプライヤーを使って整備するようにしましょう。
ブレーキパッド交換だけではなく他のブレーキ整備でもピストンを触る機会はかなりあります。
専用工具があれば作業が簡単になるのでブレーキパッド交換をする際はピストンプライヤーを購入しておくのがおすすめです。
ピストンプライヤーの値段はメーカーによってピンきりです。
あまりにも安い物だとそもそも使えないこともあるので最低でも¥1500程度のピストンプライヤーを買うことをおすすめいたします。
シリコーングリス

シリコーングリスとはゴム製品へのダメージが少ないグリスになります
バイクの整備ではマスターシリンダーのピストンに塗ったりブレーキの整備で使うことが多いグリス。
ブレーキパッド交換ではピストンやスライドピン、ブレーキ鳴き防止でブレーキパッドの裏に塗ります。
そこまで使う頻度が多いグリスではないので大きいサイズで買う必要はないでしょう。
KUREのシリコーングリスにはスプレータイプとチューブタイプがあり用途に応じて選ぶことができます。
六角レンチ・ソケットレンチ
パッドピンを外すのに六角レンチが必要です。
キャリパーの取付ボルトはソケットレンチかスパナレンチで外します。
ブレーキパッド交換方法
ブレーキパッド交換する前に
ブレーキパッド交換をする時に注意したいことがあるので作業をする前にチェックしておいてください。
- ブレーキホースに負荷を掛けないようにする
- ブレーキホースを外さない
- リテーナー・パッドスプリングをなくさないようにする
- 分解したら掃除をする
- ブレーキパッドを交換した後はブレーキタッチが戻るまでブレーキレバーを握る
それぞれの注意点を詳しく見ていきましょう。
ブレーキホースに負荷を掛けないようにする
ブレーキパッドを交換するにはブレーキキャリパーを外す必要があります。
ブレーキキャリパーを外した状態で手を離すとブレーキホースだけでブレーキキャリパーの重さを支えることになりブレーキホースに負荷がかかります。
ブレーキホースに負荷をかけない為にダンボール箱の上に置く·フロントフォークに固定するなどの対策をしましょう。
ブレーキホースを外さない
ブレーキキャリパはブレーキホースを取り付けたままで取り外すようにしてください。
ブレーキホースが接続されたままでもブレーキパッドの交換作業は出来ます。
ブレーキホースを外すとホース内にエアーが入りエアー抜きが必要になり作業の手間が増えてしまいます。
リテーナー・パッドスプリングをなくさないようにする
リテーナーやパッドスプリングは薄い金属の板の部品でなくしやすいので注意しましょう。


分解したら掃除をする
分解する前に写真を残しておくと組み立て時の参考になります。
サービスマニュアルやパーツリストにブレーキキャリパーの構成部品のイラストが掲載されていることもありますが、イラストでは分かりづらい場合も多いので、さまざまな角度から画像を撮影しておくことをおすすめします。
特にキャリパーに組み込まれたリテーナーやパッドスプリングを取り外す際は位置と向きが分かるように画像を残しておきましょう。
リテーナーやパッドスプリングは向きを間違えて組み立ててしまうと本来の性能を発揮することができません。
ブレーキキャリパーを掃除する時はピストンの状態も確認しましょう。
メッキが剥がれていてサビや腐食が進んでいると交換が必要な場合があります。
キャリパーピストン交換の目安は腐食が進んでいる所がダストシール・オイルシールと接触しているかで判断しましょう。
ピストンの腐食が進んでいるとシールとピストンの間にすき間ができ雨水の侵入やブレーキフルード漏れの原因になります。
ブレーキパッドを交換した後はブレーキタッチが戻るまでブレーキレバーを握る
ブレーキパッド交換直後はブレーキが効きません。
ブレーキレバーを何度もにぎり、凹ませたピストンを押し出してパッドがディスク面にしっかり当たるようになるまで操作します。
ブレーキレバーを握った感覚がいつも通りの感覚になるまで、ブレーキ操作を繰り返しましょう。
ブレーキパッド交換手順
1.パッドピン(パッドを止めているボルト)を緩める

ブレーキキャリパーをフロントフォークから取り外す前にパッドピン(パッドを止めているボルト)を予め緩めておきましょう。
ブレーキキャリパーを取り外した後ではパッドピンを緩めることが出来ないので注意。
2.ブレーキキャリパーを取り外す→取り付け部のボルト2本を外す

ボルトを外す際はソケットレンチもしくはスパナレンチを使います。
トルクレンチを持っていない方はボルトを緩める前に「合いマーク」をつけておくと良いでしょう。
ボルトの締め付け位置を目視化できるので戻す際に外す前と同じ締め付けをする事が可能です。
3.パッドピンを取り外す

パッドピンは六角レンチで取り外しましょう。
ブレーキキャリパーをフロントフォークから取り外す前にパッドピン(パッドを止めているボルト)を予め緩めておけばすんなりと外れるはずです。
4.ブレーキパッドを取り外す
この時にブレーキパッドの状態(残量)を確認しておきましょう。
ライニングが1mm以下なら即交換です。
5.キャリパーサポートとキャリパー本体との間に取り付けられているスプリングを取り外す
6.キャリパーサポートをキャリパーから取り外す
7.スライドピンのブーツ(ゴム製の部品)を取り外す

ブーツを外した後はスライドピンをキレイに掃除しておきましょう。
スライドピンの動きが悪いとブレーキパッドの戻りが悪くなり引きずりを起こす事があります。
引きずりを起こすとバイクの押し引きが重くなったり最悪の場合はディスクローターを痛めてしまう可能性も。
8.キャリパーの露出しているピストンを掃除

ピストンに汚れがついた状態で押し戻すと汚れがオイルシールとピストンの間に入り込みオイルシールを傷つける恐れがあります。
オイルシールに傷がつくとブレーキフルードが漏れてしまい、ブレーキが効かなくなることがあります。
オイルシールに傷をつけないようにピストンをキレイに掃除しておきましょう。
9.ピストンの表面にシリコングリスを塗る
シリコングリスを塗ることでシール類にダメージを与えずにピストンを動きやすくすることが出来ます。
10.ピストンを完全に押し戻す

ブレーキパッドを新品に換えるとブレーキパッドの厚みが増える分ピストンを戻さないとブレーキパッドが入りません。
ピストンプライヤーを使って回しながらピストンを押し込んでいきましょう。
11.スライドピンにシリコングリスを塗る

スライドピンにはゴム製の部品がついているのでシリコングリスをつかいましょう。
グリスを塗ることでスライドピンの動きを良くすることができます。
スライドピンの動きが悪いと思わぬトラブルにつながるので注意。
12.キャリパーサポートをキャリパーに取り付ける
スプリングも忘れずに取り付けておきましょう。
13.ブレーキパッドのディスクローターを挟む面の反対側に鳴き止めのシリコングリスを塗る

ブレーキが鳴くというのはブレーキをかけた時にディスクローターを挟んだブレーキパッドが振動することで起きるビビり音の事をいいます。
ブレーキパッドの裏にグリスを塗ることでグリスが振動を軽減してくれてブレーキが鳴くのを防ぎます。
14.ブレーキパッドをキャリパーに取り付け

ブレーキパッドの向きに注意して取り付けましょう。
ライニングがある方が内側を向くように取り付けます。
15.パッドピンをキャリパーに入れる
パッドピンを入れる時はパッドスプリングが効いていて入れにくいです。
ブレーキパッドを下に押し付けるようにしてパッドピンを入れると入りやすいですよ。
16.フロントフォークにキャリパーを取り付ける
「合いマーク」をつけた方は必ず同じネジ穴に同じボルトを入れましょう。
ボルトが変わってしまうと「合いマーク」の意味がなくなってしまいます。
「合いマーク」の位置までボルトを締め付けましょう。
17.パッドピンをしっかりと締める
締め忘れやすいので必ずパッドピンを締めたか確認するようにしましょう。
18.ブレーキレバーをタッチが出るまで何度も握る

ブレーキパッドを交換した後はピストンを押し戻しているのでピストンがブレーキパッドに当たるまではブレーキが効きません。
そのままの状態で走りだすとブレーキが効かず危険です。
必ずブレーキタッチが出るまでブレーキレバーを握りましょう。
ブレーキが効かない場合の対策
ブレーキを整備した後にブレーキが効かないというトラブルは多いです。
原因の可能性が高いのはブレーキの中にエアーが混入(エアー噛み)していること。
ブレーキホースやキャリパー、マスターシリンダーなどにエアーが入り込むと油圧がかからずブレーキが効きません。
ブレーキレバーを握ってタッチが柔らかいようならエアーの混入(エアー噛み)を疑いましょう。
ブレーキパッドが新品でもブレーキ内にエアーが混入している場合はブレーキが効きません。
ブレーキパッドを交換してもブレーキが効かない際は一度エアー抜きをしてみましょう。
ビラーゴ250のフロントブレーキフルード交換・エア抜き方法!交換時期も紹介
その時にブレーキフルードが劣化しているようならブレーキフルードの交換も同時に行います。
もしブレーキフルードを交換してエアー抜きをしてもブレーキが効かない場合はブレーキキャリパーもしくはマスターシリンダーに異常があるかもしれません。
ブレーキキャリパーやマスターシリンダーに異常がある時はオーバーホールが必要です。
ブレーキキャリパーやマスターシリンダーのオーバーホールは整備の難易度がブレーキパッド交換やブレーキフルード交換に比べて少し上がります。
専用工具やオイルシールなどをしっかり準備してから作業することをおすすめします。
ブレーキが引きずる場合の対策
ブレーキを整備したのにブレーキが引きずっているという事もあります。
ブレーキの引きずったままバイクに乗っていると最悪の場合ディスクローターが焼き付いてブレーキが全く使えない状態に・・・。
明らかにブレーキが引きずっている場合そのまま走行するのは非常に危険ですのですぐに直しましょう。
ブレーキの引きずり確認方法
まずはブレーキがどれくらい引きずっているかを確認しましょう。
ブレーキの引きずりの確認の方法で簡単なのがバイクを押し歩く方法です。
「普段より重い」と感じたらブレーキが引きずっている可能性が高いです。
またこの時にディスクローターから音がしていないか確認しましょう。
音がしている場合はブレーキパッドがディスクローターに当たっています。
音がした場合、ホイールの位置を変えて何度がブレーキパッドとディスクローターのすき間を見ましょう。
すき間が変わらないのならブレーキパッドもしくはキャリパーに原因があります。
ブレーキパッドとディスクローターのすき間が狭くなったり広がったり位置によって変化するようならディスクローター歪んでいる可能性が高いです。
バイクを押し歩く際に一度ブレーキレバーを握り、ブレーキをかける前との変化を見ましょう。
ブレーキをかけた後に引きずりが重くなった場合はブレーキキャリパーのスライドピンやピストンの動きが悪いことが考えられます。
スライドピンやピストンの動きが悪いとブレーキレバーを離してもブレーキパッドは戻ることが出来ずブレーキが引きずります。
もう1つ確認する方法としてキャリパー自体を押してみる方法もあります。
これは片押しピストンのブレーキにのみ使える方法になります。(ビラーゴ250は片押しピストン)
キャリパーを手で押すことで強制的にパッドとディスクローターとのクリアランスが広がります。
その後にバイクを押し歩き軽くなったと感じるようならばブレーキキャリパーが原因だと判断すること出来るでしょう。
ブレーキキャリパーが引きずりの原因の場合
- 部品の付け忘れ・組み間違え
- ピストンの汚れ
- ピストンシールの劣化
- スライドピンの潤滑不足
ブレーキキャリパーが原因の場合、キャリパーをフロントフォークから外してスライドピンがスムーズに動くか手で押してみて確認しましょう。
手で押してブレーキキャリパーが戻ってくるなら正常です。
動きが渋いようならきれいに掃除をしてシリコングリスを塗ります。
もしブレーキキャリパーが戻ってこないようなら部品の組み間違えをしているかもしれません。
余っている・足りない部品がないか部品に傷や汚れがないか、取り付けの向きが合っているか確認しましょう。
次にブレーキパッドを外してピストンの汚れを掃除します。
この時にピストンの周りにブレーキフルードが滲んでいないか確認しておきましょう。
ブレーキフルードが滲んでいるようならピストンのオイルシールが劣化している可能性が高いです。
オイルシールが劣化しているならピストンを外してオイルシールを交換する必要があります。
もしかするとブレーキ以外が原因の可能性も・・・?
ブレーキが引きずっていると感じた場合、ブレーキの確認と合わせて今のバイクの状態も確認しましょう。
なぜならタイヤの空気圧やチェーンの汚れが原因でもバイクの押し歩きの際に重く感じるからです。
「押し歩きが重いのはブレーキが原因だと思ってたけどタイヤの空気圧が低いだけだった・・・」
という事は起こり得ます。
普段なら気付くようなことも焦っていたりすると見落としがちになりやすいでしょう。
直ぐに出来ることなのでブレーキの確認と一緒にタイヤの空気圧やチェーンの汚れも確認しましょう。
まとめ
この記事ではビラーゴ250のブレーキパッド交換方法とブレーキ整備後に起こりやすいブレーキが効かない・引きずるといったトラブルの対策について紹介しました。
- ブレーキパッドの向きに注意
- ピストンはキレイに掃除する
- 細かい部品(リテーナー・パッドスプリング)をなくさないようにする
- ブレーキパッド交換後はブレーキが効くか確認してから走行する
リテーナーやパッドスプリングには取り付けの向きが決められています。
ブレーキパッドを新品に変えてリテーナーやパッドスプリングを組み付ける時に向きが分からなくなることを防ぐためにも分解する前に写真を撮っておくことをおすすめいたします。
ブレーキパッド交換後はピストンがブレーキパッドに当たるまでブレーキが効きません。
ブレーキレバーを何度も握りブレーキが効くようになった事を確認してから走行するようにしましょう。
ブレーキパッドを交換して安全運転でバイクライフをお楽しみください。
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